三菱電機の試作車「xDAS」(小島清利撮影)【拡大】
これに伴い、パナソニックはテスラ向け電池の生産増強に踏み切る。25年度に住之江工場(大阪府)の生産能力を増強するほか、26年度には貝塚工場での生産もスタートする予定だ。
同様に日立製作所は、ハイブリッド車(HV)用リチウムイオン電池の新工場を、グループ会社の日立マクセル京都工場(京都府)に建設する。車載用電池の製造拠点としては2カ所目で、26年度にも量産を始める計画だ。稼働すれば、同社の生産能力は現在の約3倍に拡大するという。
日立は現在、東海工場(茨城県)のみで、車載用電池を生産しており、月産能力は34万個にとどまる。新工場が稼働すれば、月産100万個になる見通しだ。
自動車技術の進化に伴い、自動車や関連部品の市場は活性化する。ただ、独自技術などの裏付けがなければ、単なる価格競争に陥りかねない。そうなればサムスン電子など韓国勢に敗れた薄型テレビ事業の“悪夢”の再現となる恐れもある。グローバル競争で勝ち抜くためには、企業やグループの枠を超えた戦略の構築が不可欠だ。=おわり
(この連載は田辺裕晶、飯田耕司、小島清利が担当しました)