シニアがハマる「大人の音楽レッスン」　経験なくとも安心、受講者増加 (3/4ページ)

　公益財団法人日本生産性本部の「レジャー白書２０１１」によると、０４年まで１兆円を超えていた学習レジャーサービス市場規模は、０５年には９０００億円台に減少。１０年には８７３０億円とピーク時の２割減となっている。

　しかし、同レッスンではこれまで順調に在籍者数を伸ばしてきた。「楽器は、体形や口の形などによって向き・不向きがあるとも言われる。しかし、ヤマハでは、講師のアドバイスにより体験レッスンでほぼ音が出せるようになる」と野村さん。人気の秘密がここにある。

　使用するテキストも時代のニーズによって改訂、また教室での楽器の無料レンタルを導入するなどサービスも充実したことで、近年は「ポスト団塊世代」「団塊ジュニア世代」とともに、シニア世代の受講生も増えている。

　“昔取った杵柄”再開

　旗艦店の銀座店（東京都中央区）教室営業部の徳永義則第２営業課長は「シニア世代は、ベンチャーズやビートルズに熱狂し、昔、楽器をやったことがあるが、仕事などの関係で一時中断していたが、また再開する人も多くなっている」と話す。

「これまで聴く専門だった音楽を演奏へと広げる人も増えている」