シャープ「けったいな文化」変わるか 社長も本気の「さん付け運動」 (3/5ページ)

2013.12.4 06:00

シャープの企業風土改革に本気の高橋興三社長(左下)。創業者の早川徳次氏(右上)の時代の原点回帰を目指している。

シャープの企業風土改革に本気の高橋興三社長(左下)。創業者の早川徳次氏(右上)の時代の原点回帰を目指している。【拡大】

 高橋社長は自身の社長就任会見で、「社員が自分で判断して自分でチャレンジし、上からの指示を待たない。そういう企業風土に変えたい」と語った。

 背景には、同族経営が続いたことでトップダウンの傾向が強すぎたシャープ独特の企業風土がある。「中興の祖」として君臨した2代目社長の佐伯旭氏と3代目社長の辻晴雄特別顧問、4代目社長の町田勝彦特別顧問が縁戚関係にあり、社内にはワンマン社長の判断に疑問を持ったり、水を差すような情報を報告できるような雰囲気はなかった。かつて社長に進言した人が左遷人事に見舞われたことがあり、その風潮に拍車がかかったという。

 前出の関係者は「公式な発言でなくても、工場視察で何気なく『このテレビ、もう少し大きくした方がいいな』などのつぶやきが開発現場に影響したりした。議論の上の結論ではなく、忖度といった類いのことも多かった」と説明する。

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