経団連の米倉弘昌会長は4日、松山市内のホテルで会見し、与野党の攻防が続いている特定秘密保護法案について「日本の安全保障の観点からある程度秘密をかぶせるのは当然なことだ」と改めて賛意を示した。
その上で、「首相や政府の恣意(しい)で秘密期間が延長されるとか秘密情報扱いにされることがないようにすることが国会審議だ」と指摘。「表現の自由が束縛されるとか制限されるという代物ではない」と強調した。
自民党の石破茂幹事長がブログでデモ活動をテロになぞらえたことについては「ノーコメント」とした。
来春闘に対する経営側のスタンスについては「景気の好循環を実現するために改善した業績を賃上げに結びつけてほしいという政府要請を受け、改善すれば報いたいとお答えしたが、どのように要求にこたえていくかは各社に任されている」と述べた。「賃上げの中身は労使交渉で決定すべきものだが、一般的にベアは非常にまれだ」と語った。