水産加工業は、天候や海水温などで漁獲量や種類が激変する。漁を行う海域の問題や燃料高騰、為替相場、景気などの変動にも、大きく左右される。このため「経営の安定と資源の有効利用を目指して進出した」(宮本社長)。また、地場資源については「漁獲量が減り原料が少なくなっても原料を冷凍保存でき、確実に製品ができることが強み」とこだわる。実際に通常の約2年分の原料を確保している。
水産資源からコラーゲンやヒアルロン酸、カルシウムなどを抽出して相次いで製品化。96年にサプリメント事業部を発足、2003年に「丸共バイオフーズ」を分社し、事業を拡大してきた。
宮本社長は、CSオリゴ糖のように「差別化できるオンリーワン製品を極めたい」と今後も地場の資源を活用しながら、市場ニーズに対応できる製品を開発していく考えだ。(川端信廣)
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【会社概要】丸共水産
▽本社=北海道稚内市中央4-18-18
▽設立=1952年8月
▽資本金=4500万円
▽従業員=33人
▽事業内容=水産物の製造販売および加工全般
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