≪インタビュー≫
□宮本宜之社長
■超高齢社会で需要さらに拡大
--北海道新技術・新製品開発賞の食品部門大賞を受賞した
「道立総研工業試験場や北大大学院先端科学研究院をはじめ産学官の研究機関がさまざまなピースとして集まり、大きなジグソーパズル(製品)を完成した。資金も北海道経済産業局の地域イノべーション創出研究開発事業や北海道中小企業総合支援センターの中小企業競争力強化促進事業などから支援を受け『ご縁が作った製品』といわれている。受賞を起爆剤に産学官や金融機関と一体になって北海道発の製品を育てていきたい」
--サメなど、漁獲規制が厳しくなっている
「CS(コンドロイチン硫酸)の原料はサメが8割、ほかはイカやサケなどだった。ワシントン条約で一部のサメやエイが規制の対象となり、CSの需要が増える中で、原料の安定供給面で問題視されていた」
--カスベに目をつけたのは
「カスベは北海道の周辺海域で約2000トンが獲れる。稚内はこのうち約1000トンだ。北海道や東北では食料や肥料に使われる。豊富な地場の資源として活用を考えてきた。1995年頃から研究を始め、2003年頃には一応、物ができたが、より高い品質を求めて、チャレンジを続けてきた」
--これからの見通しは
「超高齢社会になり、関節など運動器機能の障害が増えている。患者は全国に1200万人いるとされ、約1割は介護が必要だ。潜在的な患者は4000万人とみられている。加齢による変形性関節症がほとんどで、筋肉の衰えや肥満で軟骨がすり減り、炎症を起す。痛みを軽減する治療を行うが、未だに特効薬はない。このため日常の予防が重要視され、軟骨の構成成分や抗炎症機能を持つ関節サポート素材を使う機能性食品が有効とされている。この素材の市場は、金額ベースで20億円以上の規模に達しており、高齢化の進展とともに需要がさらに拡大するとみている」
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