中小企業も、9500円を目安に賃上げを求める。古賀会長は「1997年以降一貫して賃金が下がってきたのは非正規労働者が増え大企業と中小企業の格差が開いているためだ」と説明。その上で「大企業の賃上げで、中小企業や非正規労働者の底上げをしないとデフレから脱却できず、日本社会の構造は変わらない」と強調。中小企業や非正規労働者の賃上げに「今回の春闘の大きな意義がある」と述べた。
古賀会長は、春闘期間中に「非正規労働者と直接対話したい」とも語り、待遇改善に労組が関与を強めていく姿勢を示した。
また、企業側に対しては「景気と同時に所得を上げていかなければ社会が混乱する。経営側の姿勢を転換する非常に重要な時期だ」と注文をつけた。