新橋・虎ノ門エリアの再開発計画【拡大】
総床面積約10万平方メートルに達するオフィスフロアに高級ホテル、展示会ができる大型会議場などを配置しているが、飲食店などの店舗面積が六本木ヒルズなどと比較して十分とはいえない。地元住民からも「森ビルの意向が十分に反映できなかったようだ」との声が漏れ、集客力不足も指摘されている。
そこで注目されるのが、虎ノ門ヒルズの隣接地で進む2つの再開発事業だ。森ビルでは、南側の第9森ビルを中心とした街区と、北側の第10森ビルや西松建設本社ビルを含む虎ノ門1丁目地区の両方で再開発に着手する準備を進めており、現時点では南側の第9森ビルの街区が先行する見通し。具体的な計画は明らかにされていないが、虎ノ門ヒルズを補完する商業関連のにぎわい施設が充実されると予想される。
周辺の環状2号線沿いでは、西松建設や永谷園を除き、現時点で大企業の本社は少ない。だが、虎ノ門ヒルズが完成すれば、最先端のオフィス環境を必要とする大企業が本社などを移転するのは間違いない。すでに広告代理店大手のアサツーディ・ケイの入居などが取りざたされている。