富士重工業の吉永泰之社長は12日までに、フジサンケイビジネスアイの取材に応じ、プラグインハイブリッド(PHV)の開発に取り組む意向を示した。
資本提携先のトヨタ自動車から技術供与を受ける形で、5年以内の発売を目指す。販売の主力拠点の一つ、米カリフォルニア州が2018年から環境対応車の販売を米フォード・モーターやトヨタなどの大手以外にも義務づけることに対応する。吉永社長は「PHVを出せるように準備をしておきたい」と話した。
富士重は今年6月、トヨタの技術を応用したハイブリッド車(HV)「XVハイブリッド」の販売を開始し、HV市場に初参入した。PHVは環境対応車の第2弾となる。
吉永社長は、環境対応車について「われわれの規模の会社では1社で開発できない」とし、今後もトヨタとの環境分野での提携を強化していく方針を明らかにした。