◇
--「MC-980A」の開発では何を担当されたのですか
香坂 商品企画です。体組成計は、からだを構成する組成分である脂肪や筋肉、体水分などを細かく計測するもので、脂肪と筋肉については両腕、両脚、体幹部の5部位に分けてはかることができます。高精度計測が要求される病院やエステ、スポーツクラブなどの専門家たちが満足する体組成計を開発しようと企画したのが「MC-980A」です。表示部の見やすさ、外部プリンターとの接続、データ蓄積の利便性、高いデザイン性など、機能と使いやすさを徹底的に追及し、関係部門と調整を図りながら商品化しました。
斉藤 エレクトロニクス分野のうち制御系のソフト開発が私の担当です。体組成計には計測したからだの各部位のデータを収集・計算して表示するために複数の基板があり、そこに組み込まれているソフトウエアを設計・開発しています。「MC-980A」は欧州では医療機器の認可を受けているため、商品仕様を固めると容易に変更ができません。認可の再申請になるからです。このため開発段階で神経を使いました。
加藤 私は表示部のプログラム制御を担当しました。操作表示には10.4インチの大型タッチパネルディスプレーを採用し、振動で接触を確認できる「BURU(ブル)タッチ」機能を搭載しました。また、基本ソフトにウィンドウズを新規に採用して多彩な表現法を可能にしました。例えば、計測結果をグラフィックやアニメーションを多用して表示するなど、従来機種に比べ見やすく、分かりやすくしたのが特徴です。しかし従来機種を参考に設計することができず、すべて最初から作り上げる必要がありました。それでもアップデートも容易で拡張性も高いなど、自信のもてる優れた機能を多く搭載することができました。