畠山 本体の筐体設計です。筐体デザインプランに合わせモックを作り、商品企画など各部門の要望を聞きながら最終形にしていくのが仕事です。しかし簡単にはいきません。フォルムはシンプルに、ポールの形はスマートに、表示部の奥行きは薄くなど、機能とデザインを融合させながら強度を保ち、しかも軽量化しないといけない。全世界共通で使えるサイズなども悩みました。少しずつ形を変えながら完成に近づいていく過程は、辛さと喜びの両面を味わうことができます。
--みなさんが受け持つ業務の中で、課題だと感じることがあったと思います。どのように解消していったのですか
香坂 体組成計の表示機能をアップデートする際、ソフトをインストールするため従来機では本体そのものを持ち込んでもらう必要性がありました。大型商品なのでもっと手軽にできるよう、本体を3つのパーツに分解して表示部だけを取り外せるようにしました。他社にはない工夫です。これで簡単に運搬やアップデートができます。また病院での利用を考えると高齢者でも使いやすいよう計測台を薄くしました。3つのパーツに分けると部品点数が増え、重量も増します。計測台などを薄くすると強度に影響します。関係部門には無理を言いましたが、いずれも対応してもらいました。
斉藤 時間をかけて高機能商品を開発しても技術の進展とともにすぐに機能が陳腐化することがあります。競争が激しいので、開発期間を短くしないと時代の流れについていけなくなります。商品の完成度を高めるためにも常に最新の情報を集めることやブラッシュアップをしていくことが必要だと感じています。これは課題というよりも、乗り越えなければいけない本来業務ではと思います。