冷蔵庫は、ドアが2枚付いた「ドアインドア機構」を採用。これは、取り出す頻度の高い、飲み物専用の小さなドアだ。飲み物を出すときは、この小さなドアだけを開ければいいので、中の冷気が逃げずに省エネになる。
掃除機には、独自のモーションセンサーを搭載。人間が動く方向を検知して、本体ホイールがその方向に進むという。その際ユーザーと、掃除機本体との距離は約1メートルが保たれる。
◆スピード感と独自性
特筆すべきは、これらの製品がプロトタイプではなくて、全て実際に販売されている製品だということ。実は、この手のユニークな製品は、毎年ベルリンで開催されている世界最大級の家電見本市「IFA」でいくらでも見ることができる。しかし、それらの多くは開発段階のプロトタイプの製品で、実際の製品に反映されることは少ない。LGエレクトロニクスでも、今年のIFAでダブルドア冷蔵庫を出展、それと同じ製品が店頭に並んでいるというところに、同社のスピード感と独自性を感じた。
「2015年までにホームアプライアンス(白物家電)部門を世界ナンバーワンブランドにすること」
LGエレクトロニクスでは明確な目標を掲げている。本社のマーケティング部門でシニアマネジャーを務めるYong Sang Shin氏は、次のように語る。
「われわれは、独自の製品展開によるグローバルナンバーワンを目指している。そのためには、Innovative(革新的)、Modern(最新)、Quality(品質)を維持することが必須。私たちが現在展開している製品は、これらのコンセプトに基づいたもの」
◆スマホ連携が必須
また、今後の白物家電製品はスマートフォン(高機能携帯電話)との連携、すなわちスマート化が必須になるという。