■妊娠管理アプリに活用、不妊患者を応援
Glow(グロウ:https://glowing.com/)は、ビッグデータを用いてカップルが子供を授かるよう応援するアップルの基本ソフト「iOS」用妊娠管理アプリだ。立ち上げたのは、ウクライナ出身で「ペイパル」の共同創業者として有名なマックス・レヴチン。ビッグデータを使った起業を手掛けるインキュベーション・スタジオHVF(Hard Valuable Funの頭文字)を、彼一人の資金で抱えるほどの億万長者だ。
グロウは今年HVFからスピンアウトして、サービスをより多くの人に提供するために初めて外部の投資を受け入れ、600万ドルを調達した。HVFの支援するスタートアップの対象分野は消費者金融、法人文書のセキュリティーに加えて、人々の健康問題。レヴチンの意見では、アメリカ合衆国では健康管理にかかる費用があまりにも高すぎる。これは、もちろんアメリカ人の多くが感じていることでもある。
◆高額な医療費
患者は医療費をコントロールする力をほとんど持たず、治療を求めれば現在の医療システムによって高額の医療費を支払わざるを得ない。保険会社、製薬会社、病院が絡み合った複雑な関係が費用を押し上げている。