トヨタとホンダ、HV新興国展開に加速 大気汚染に渋滞規制で需要拡大 (2/2ページ)

2013.12.24 10:08

 これまでは技術流出を恐れ、国内で生産した部品をベースとする現地組み立てにとどまっていた。だが、同社の大西弘致専務役員は「最新技術を中国に導入し、企業責任を十分に果たす」と、完全な現地生産化に意欲を示す。

 背景には、深刻な大気汚染に苦しむ中国政府が新エネルギー車の生産・販売台数を20年までに累計500万台以上にする計画を掲げていることも大きい。HVには電気自動車(EV)などに与えられる中国政府の補助金はないが、現地メーカーの技術力向上につながる共同開発に踏み切ることで、当局の支援を引き出す狙いもありそうだ。

 一方、世界で最も環境規制が厳しい米カリフォルニア州は、自動車大手に対し環境対応車の販売を義務づけるなど、「(エコカーで先行する)日本勢にとっては優位な市場」(自動車大手幹部)。アジアでも、マレーシア政府が「環境先進技術車のハブ(中核)を目指す」という方針を掲げており、HVの組立工場をつくれば、一定の関税が免除される恩恵をホンダが受けるなど、各地でエコカー戦略に追い風が吹く。

 ただ、中国はじめ、新興国での基幹部品や車両の現地生産が進めば、技術流出のリスクが高まることは否定できない。HVの海外普及を急ぎながら、いかにコア技術の競争力を守るか。技術移転と研究開発のかじ取りのバランスが課題となりそうだ。

(飯田耕司 田辺裕晶)

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