三井住友フィナンシャルグループ宮田孝一社長【拡大】
三井住友フィナンシャルグループ(FG)の宮田孝一社長は24日までに産経新聞のインタビューに応じ、東南アジアでの事業拡大に向け、インドネシアやベトナムを重点国と位置づける方針を示した。中間所得者層が増加する成長市場に狙いを絞り、国際金融グループとして成長を図る。
宮田社長は「東南アジアでは中間層の購買力が高まっている。個人向け事業ではノンバンクも念頭に、幅広いサービスが提供できる態勢を築きたい」と述べ、現地の利用者向けのサービス強化に意欲をみせた。
三井住友FG傘下の三井住友銀行は5月、インドネシアの年金貯蓄銀行に約1500億円を投じて約40%を出資すると発表した。同国での事業強化では、年金貯蓄銀行が持つ店舗網を活用することも視野に、同行との連携を加速させる。東南アジアでは「特定の重点国で一定シェア(市場占有率)を取る戦略」(宮田社長)を重視。インドネシアのほかベトナム、ミャンマーにも力を入れる。