【視点】産経新聞論説副委員長・五十嵐徹 高速無料の幻 (2/3ページ)

2014.1.14 05:00

 国鉄(現JR)や電電公社(同NTT)の民営化が進む中で、日本道路公団についても改革論が高まる。首都高速道路、阪神高速道路、本州四国連絡の各公団とともに道路関係4公団を一体で民営化すべし、の声が上がったのは当然であった。

 ただ、その基本スキームは、道路本体は国の所有として残し、それを民営化された各道路会社が借り受ける、いわゆる「上下分離方式」というものだ。

 道路会社は、料金収入から維持・管理費用分だけを差し引き、残りは全額リース料として国に支払う。道路会社が、すべて独自の経営判断で対応できるのは、サービスエリアなどの付帯設備だけだ。

 この方式については、当初から「民営会社の経営意欲は十分に引き出せない」として、反対する声が多かった。債務とともにインフラ(道路)本体を持たせるJR方式を求める意見も強かったが、最終的にいの瀬氏らの主張が押し切った。

 2050年は、40兆円超の公団債務をすべて清算できるとした期限だった。

 ところが、08年10月のリーマン・ショック後の緊急経済対策として、当時の麻生太郎政権が「休日上限1000円」など、高速料金の大幅割引を実施。その後の民主党政権も、バラマキ公約の典型とされた「無料化」を進めたことで、財源不足が早くも深刻な問題となった。

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