【視点】産経新聞論説副委員長・五十嵐徹 高速無料の幻 (3/3ページ)

2014.1.14 05:00

                    ■

 今回、進められようとしている一連の措置について国交省は、政策の終了に伴う「修正」にすぎず、「民営化の基本線を崩すものではない」との立場だ。

 だが、民営化の基本は、まずもって、それぞれの借金は、それぞれの責任の下で返済することにある。本四高速の債務は、民営化時点で半分を国が引き受けたものの、なお1.4兆円が残ったままだ。これを他の高速会社に押しつけること自体、民営化の本旨に反するのは明らかだ。

 一昨年の中央自動車道笹子トンネル事故などを契機に、道路インフラの造り替えや大規模補修が改めて求められている。返済期間の15年延長は、そのためにも欠かせない措置だと国交省は説明する。

 こうした事態も最初から予想されていたことだ。今後は、将来世代へのつけ回しは一切しない-。それこそが民営化の狙いではなかったか。国の関与を大幅に残した「猪瀬民営化」の矛盾は、ここにきて一気に吹き出したといえないか。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!