後任候補には、販売好調な軽自動車「eKワゴン」を開発し、三菱重工業元社長の相川賢太郎氏を父親に持つ“プリンス”の相川哲郎常務、開発担当の中尾龍吾常務、益子社長の出身母体の三菱商事からきた一寸木(ちょっき)守一常務執行役員の名前が挙がる。特に、一寸木常務執行役員は「三菱商事でもっと出世してもおかしくない人材」と評判が高い。三菱自へは社長含みの人事ともささやかれるだけに、本命視する声もある。
就任から14年目を迎えた日産自動車のカルロス・ゴーン社長の交代も浮上している。昨年11月に「若返り人事」という名目で、伸び悩む業績の制裁とも受け取れる人事を敢行。「日産の精神的支柱」ともいわれる最高執行責任者(COO)だった志賀俊之氏を副会長にした。同月には元仏ルノーCOOでゴーン氏の腹心だったカルロス・タバレス氏が、ライバルのプジョー・シトロエングループに転身。ゴーン氏の「求心力にかげりが出ている」(自動車アナリスト)。
16年度までの中期経営計画を遂行中で当面はゴーン社長留任の可能性が高いが、後任には、アンディ・パーマー、トレバー・マン両副社長の名前が取りざたされ始めている。