日立造船有明工場で開かれた溶接技能コンクール。若手とベテランが火花を散らす=1月10日、熊本県長洲町(同社提供)【拡大】
ガスを化学反応させ液体燃料を作り出す「ガスツーリキッド」と呼ばれる技術では反応器と呼ばれる設備を使う。高い強度と密閉性が求められ、溶接と加工がきわめて難しい。「日本人の溶接でないと海外では信用されない」(中村さん)ほど、日本の技術への信頼は厚い。
溶接技術の育成は、次のビジネスのステップに向けた重要な課題だ。中村さんは「コンクールは、若手の刺激になっているという実感がある。溶接という技能をしっかり伝承していきたい」と話している。(織田淳嗣)
◇会社データ◇
本社=大阪市住之江区南港北1丁目7番89号
創業=明治14年4月
事業内容=環境装置、プラント、機械、プロセス機器、インフラ設備、防災システム、精密機械等の設計、製作など
売上高=2967億9200万円(平成25年3月期)
従業員数=9039人(平成25年3月31日現在)