--研修やセミナーで目指すことは
「感じて」「興味を持って」「自ら動きだす」人づくりです。自分で思いついたことを形にできる人づくりです。現代の企業で求められる要素だと思います。『仮説』『検証』ができる人間づくりですね。特に成熟した社会や組織には私たちの提供する笑いのある『寸劇』は面白いと思います。自分たちでネタを作り、ストーリーに仕立て、役割を決める。年齢や性別、肩書の違う人達と、どうやって物語を作り上げていくか。人はなんと言葉をかけたら気持ちよく動けるのか、どんな言葉を発するとチームがまとまるのか、これらを考えているうちにコミュニケーションに必要なボキャブラリーも増えて行きます。『寸劇』を用いた研修では、『仮説』『検証』のプチ体験ができるのが魅力です。
--何故、企業でこれほどコミュニケーション力が注目されるのでしょうか
組織を活性化させることはもちろんですが、『イノベーション』と『コミュニケーション』には、密接な関係があります。『イノベーション』とは、物事の新結合です。例えば今までメーカーでは美味しいお茶を作っていれば喜ばれたとします。ところが、美味しさに加えて痩せるお茶を作ろうとすると、メーカー内の開発者も含め、お医者さんや医療関係者ともコミュニケーションを取ることになります。当然、別の世界の人ともコミュニケーションを取れる人材が求められます。イノベーションを起こす為には違う世界の人と話せるコミュニケーション力が必要です。違う世界で通じるボキャブラリーを持たなければ会話になりません。私たちが15年取り組んでいる『リーダーズカレッジ』では、年齢・性別・職業の異なる人たちとチームを作り、新喜劇を通じてコミュニケーション力に磨きを掛けます。イノベーションに必要な条件は、時代にマッチしたコミュニケーション力だと思います。コミュニケーションが取れると相手の価値観が分かります。上司と部下の関係も同じですね。これらが、企業においてコミュニケーション力が重視される理由だと思います。