【人材育成の新潮流　志縁塾】（４－４） (3/4ページ)

　－－今後の展望についてお聞かせください

　今は、すぐ使える、すぐに稼げるセミナーなどがもてはやされる風潮があります。これは国が安定しているということが大前提だと思います。また、国を安定させるには、国民一人一人が『生きる力』を身につけることも必要ではないでしょうか？国を支える若い世代を誰がどうやって育てるかも大切なテーマです。すぐ使える、すぐに稼げる技術も必要。加えて考え方の幅を広げないと『生きる力』は身に付きません。考え方の幅を広げるには、自分の目で、自分の足で世の中を見て学ぶのが一番。業界や分野を問わず、「世の中の今」を現場から伝えられる人を発掘して、広く発信したいですね。企業ではコミュニケーション力に磨きをかけてイノベーションを起こせる人を、個人ベースでは『生きる力』を身に付けられるような人づくりに貢献していきたいです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇

【プロフィル】大谷由里子

　おおたに・ゆりこ　京都ノートルダム女子大卒。１９８５年吉本興業入社。８８年退社。９１年企画会社を設立。９８年吉本興業と共同で「よしもとリーダーズカレッジ」を立ち上げる。２００３年に志縁塾を設立、代表取締役に就任。現在は人材活性プロデューサーとして年間３００を超える講演・研修を行う。法政大学大学院・政策創造研究科に在学中。５０才。奈良県出身。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇