質問に応じる経団連の榊原定征次期会長(東レ会長)=30日、東京都内、早坂礼子撮影【拡大】
経団連の次期会長に決まった東レの榊原定征会長は30日の会見で、理化学研究所の研究チームがマウス実験で万能細胞「STAP」の作製に成功したことについて「すばらしい研究成果だ。日本でこんな大きな発明が出たのは化学を志したひとりとして誇りに思う」と絶賛した。
榊原氏は名古屋大大学院で応用化学を修め、2009年には内閣府の総合科学会議の民間議員として最先端研究開発を支援した。その経験から「日本には大きな研究の種がたくさんある。国の科学技術関連予算が日本の基礎研究に大きな役割を果たすことを期待している」と指摘。そのうえで理系人材の育成のために「政府が長期的視点で研究開発予算をとり、研究者を海外留学に出し、外国人研究者を受け入れることだ」と表明した。
このほか同日の会見では「日本の再生を確かなものにするにはイノベーションがキーワードだ」と改めて表明。「日本がこの20年間で力を失ったのはリスクをとって成長しようという気概が薄れてきたからだ。ようやく方向が出つつあるので、気概を取り戻すことが重要だ」と強調した。