ホンダが31日に発表した2013年4~12月期連結決算は、売上高が前年同期比22.6%増の8兆7452億円、営業利益は43.1%増の5849億円、最終利益は38.5%増の4035億円だった。10~12月期の四輪車販売が前年同期比9.7%増の108万2000台と四半期として過去最高を記録した。円安効果による増収効果も大きかった。北米、アジアの販売増に加え、国内では消費増税前の駆け込み需要が販売を押し上げた。
一方で、2014年3月期通期の連結業績見通しについては、売上高や営業利益などを据え置いたものの、世界販売台数を従来計画に比べて4万5000台下方修正し、438万5000台とした。
成長を続けてきたタイとインド自動車市場が14年は景気低迷などから減速するとみているためで、同日会見した岩村哲夫副社長は「最近極めて見通しが立てづらい状況」と説明した。