国内自動車大手8社は29日、2013年の生産、輸出、国内販売の実績をまとめた。8社合計の海外生産は6.5%増の1644万3216台と過去最高を記録した。主に北米の好調な販売や、中国での販売の回復に支えられて生産が増加し、5社が最高となった。
中国で過去最高の販売となったのはトヨタ自動車、日産自動車、ホンダの3社。日産が17.2%増の126万6167台、ホンダが26.6%増の76万4000台となるなど3社の復調ぶりが目立った。尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化をめぐる反日感情悪化による販売への影響が収束しつつあるほか、「新型車の投入効果も大きい」(ホンダ)。
一方、国内生産の合計は3.5%減の911万641台と減少した。軽自動車の販売が好調で、スズキが過去最高の販売を記録するなどしたが、需要が伸びる海外に生産をシフトし、輸出が減少したためだ。