日産自動車と提携先の仏ルノーは31日、研究開発、生産・物流、購買、人事の各分野でさらなる統合を進めると発表した。両社の工場で相乗り生産を一層進めることなどにより経営資源を集約し、2016年までに少なくとも年間43億ユーロ(約6000億円)の相乗効果を生むことを目指す。
研究開発では環境分野など次世代技術の研究で役割分担を検討し、お互いの強みを生かす。エンジンや実験施設などの共通化も進める。生産では技術の標準化を進め、既にインドなどで進めている相乗り生産の規模を拡大する。
ルノーが日産に43.4%、日産がルノーに15.0%を出資する資本関係は維持し、独立性は担保する。
日産とルノーは1999年に資本業務提携し、部品購買を一体化することなどで2012年には26.9億ユーロの相乗効果を挙げたとしている。