営業部門のフロアは黒のデスクに赤の椅子を配置して闘志を駆り立てる。経理部門は落ち着いたベージュのデスクを中心に配色。無味乾燥な灰色が主流だった当時のオフィスのイメージを覆した。
斬新なのはオフィスだけではなかった。社員が働く職場を「ショールーム」として公開し、本社ビルの見学者はオープン後1年で1万5千人を超えた。「製品に新たな発想を加えたり、実際に使ったりする姿を見せることで、家具メーカー・コクヨの提案力を印象づける狙いだった」と谷部長。
その後もこの「ライブオフィス」は、時代の先をいくモデルとして進化している。
霞が関ライブオフィスでは平成9年、効率化への挑戦として、日本で初めて社員が個々の机を持たない「フリーアドレス」を大規模に導入。20年11月には環境問題への対応として、コクヨ東京ショールーム(東京都港区)内に「エコライブオフィス品川」を開設した。省エネ機器の導入のほか、屋上の庭園部分をオフィスに活用するという画期的な取り組みだ。