「まさに究極のエコ。自然の中で仕事をすると発想も変わる」と谷部長。夏や冬も屋外で働くことで、環境意識が備わった「エコワーカー」への意識変革を社員に促している。社員は快適な環境にするための工夫や知恵をひねりだし、生産性や創造性の能力向上にも期待できるという。
展示場と実験場の一石二鳥
最先端のオフィス仕様や働き方を試行するだけではなく、社員が自社製品の使い勝手を試し、顧客の意見を反映しながら改良などを加える。コクヨにとって「ライブオフィス」は、ショールームと実験場を兼ねた一石二鳥の取り組みだ。
谷部長は「スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット型端末の普及で、働き方やオフィスのあり方はまた大きく変わる。オフィスが不要になるかもしれない。単に商品を売るだけでなく、企業が抱える課題や要望をくみ取り、解決するための空間を売ることが重要だ」と話す。「ライブオフィス」で培った提案力は厳しい競争を勝ち抜く大きな武器となる。(橋本亮)
◇会社データ◇
本社=大阪市東成区大今里南6丁目1番1号
創業=明治38年10月
事業内容=文具・事務用品、オフィス家具の製造・販売など
連結売上高=2758億円(平成24年12月期)
従業員数=連結6489人(同年12月末現在)