2014年春闘の労使交渉が本格化する中、賃金水準を底上げするベースアップ(ベア)を認める姿勢が中小企業の経営者の間にもわずかながら出てきた。フジサンケイビジネスアイが中小・ベンチャー企業の経営者や従業員を対象に行った緊急調査によると、ベアを「期待できない」とした企業が全体の63%に達する一方、「期待できる」とする企業も15%あった。全体的にはベアに対する“あきらめムード”も漂うが、「社会貢献のため」と積極的に賃上げを検討する中小企業も現れ始めた。
調査は、中小・ベンチャー企業を中心とするイノベーションズアイの会員企業を対象に1月24日~2月3日にインターネットを通じて実施し、113社から回答を得た。
景気動向が不明確
ベアを期待できない理由については「アベノミクスの好影響を感じない」(サービス業)、「中小企業に(アベノミクスの)効果が表れるにはもう少し時間がかかる」(製造業)、「実感できる売り上げの上昇がない」(建設設備メーカー)など、最近の経済統計で示される景気回復や上場企業の好決算とは裏腹に、業績が上向かないことを挙げる企業が多かった。