KDDI(au)は13日、「au ID」を利用して実際の店舗でも決済できる電子マネーカード「au WALLET(ウォレット)」を導入する、と発表した。新しい買い物サービスとして今年5月をめどに提供する。
デジタルコンテンツの購入やネット販売に加えて、世界約3600万の実際の店舗でも利用できる。店舗での支払いはKDDI傘下のウェブマネーとクレディセゾンの協業により、マスターカードのプリペイド決済システムを利用する。
ポイントは、日々の買い物、携帯電話の月額使用料などに応じてたまる。たまったポイントはネットショッピングや携帯端末の購入代金として利用できるほか、カードにチャージすることで店舗でも使える。
都内で記者会見した田中孝司社長は「ネットの世界だけではなく、リアルの世界にも踏み出したい。au IDをリアルの世界のIDにもしたい」と述べた。約3400万のauの顧客基盤を活用し、2016年度に流通規模1兆円のマーケット創出を目指す。