また店内の飾り付けも、入社1~3年目の女性社員たちが知恵を出し合い、「お客さまに心地よく過ごしていただける空間作り」を進めた。落ち着いた雰囲気の中で「NISA」の文字が自然に目に入るように、ポスターや販促スタンドを設置している。
同支店では、毎朝の全体会議やタブレット端末を利用して情報を交換。「こういうツールがあったらいいね」「ここをこうすれば、もっと効率的になる」という改善提案に加え、「こうした提案をしたら、こういう成果につながった」といった成功事例の情報を共有することで、支店内の意識向上につなげている。
「申込用紙のどこに何を記入すればいいか分かりにくい」という顧客の声を受け、記入項目を分かりやすくマークした「NISA申込セット」を準備。店頭や訪問先ですぐにNISAの話ができるようにするといった工夫も、こうした日々の情報共有と改善活動から生まれた。
「お客さまに接する機会が飛躍的に増えたという点で、NISAの意味は大きい」と杉山支店長は力を込める。NISAは、同社に証券口座を持ちながらも長く取引がなかった顧客に対し、営業担当者が自らアクションを起こす良いきっかけになったという。
また、NISAを活用した中長期での運用や、年間110万円まで非課税で贈与ができる「暦年贈与」などを説明する中で、顧客の価値観や思い、家族への理解も深まった。