パナソニックと“テレビの呪縛” 豪腕サムスンに苦戦…脱家電に活路 (2/5ページ)

2014.2.28 10:04

CESのパナソニックブース。電気自動車を中央部に配すなど法人向けシフトを印象づけた=米ラスベガス

CESのパナソニックブース。電気自動車を中央部に配すなど法人向けシフトを印象づけた=米ラスベガス【拡大】

 幸之助氏の経営哲学について、孫で同社副会長の松下正幸氏は「常に社会に貢献するために何ができるかを考えていた」と話す。幸之助氏の「商いの心」を学んだはずの李会長だが、その経営哲学は対極にある。

 競合他社を徹底的につぶし、利益至上主義にこだわる-。これが業界内に伝わる“豪腕”李会長の経営手法だ。象徴がテレビ分野でサムスンが仕掛けた安売り合戦。パナソニックやシャープはシェアを落とし、収益を悪化させた。

 「韓国勢との競争を意識し過ぎて自分たちを見失っていた」。パナソニックの津賀一宏社長は、反省の弁を述べた上で「サムスンは法人向けの方向にいっていない」と差別化を強調する。サムスンも法人向けに注目し、医療機器分野などに触手を伸ばすが、構造転換は進んでいない。

「脱家電」の世界 法人向けに活路を見いだす

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