パナソニックと“テレビの呪縛” 豪腕サムスンに苦戦…脱家電に活路 (3/5ページ)

2014.2.28 10:04

CESのパナソニックブース。電気自動車を中央部に配すなど法人向けシフトを印象づけた=米ラスベガス

CESのパナソニックブース。電気自動車を中央部に配すなど法人向けシフトを印象づけた=米ラスベガス【拡大】

 異質の展示ブース

 家電や食品など消費者向けの商品は、値付けによって売れ行きが決まる傾向が強く、低価格競争に陥りやすい。一方、自動車の部品や住宅の部材は自動車、住宅メーカーなど法人に納入するため、品質・性能が重視され、安定した利益を得ることができる。

 パナソニックはこのBtoB(企業間取引)と呼ばれる法人向けに活路を見いだす。「脱家電」の世界だ。

 「コンシューマー(消費者)向けのイベントのはずだよな…」。1月に米国で開催された世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で、パナソニックのブースを訪れたライバル企業の関係者は異口同音にこうつぶやいた。

 自動車に搭載する車載製品のほか、業務用ディスプレー、タブレット端末など法人向け商品が並ぶ。商談目当ての関係者も多く、他社のブースと比べると「異質」で、家電メーカーの面影はほとんどなかった。

脱家電の動きはパナソニックだけではない

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