一方で価格競争が激しい自販機設置場所に対応するため、缶コーヒー「ジョージア」は15グラム減の170グラム入りも新たに売り出し、販売価格を現行より10円安い110円に抑えて客離れを防ぐ。また、電子マネー対応自販機では、一律5円値引きする販売促進キャンペーンも行う。
全国約98万台の自販機すべてで対応が終わるまでは3カ月余りかかる見込み。量販店などへの税抜き卸売価格は従来通りとし、増税分の3%を転嫁する。
値上げが広がる一方、メーカーから飲料を仕入れて販売する自販機運営会社の間には、価格を維持する動きもある。
大阪や東京などで「100円自販機」を約1300台展開する「スターベンディング」(大阪市)は「1本当たりの利益は減るが、安値を際立たせて販売数を伸ばしたい」(担当者)としており、販売価格の多様化も進みそうだ。