強大なサムスンに隙はあるか ソニー真っ向勝負、パナソニックは別の道へ (4/4ページ)

2014.3.5 07:00

 ただ、この関係をきっかけに、シャープはサムスンなど韓国勢から液晶パネルを相次ぎ受注。現時点ではサムスンとの提携がプラスに働いている。

 業績に陰り

 「サムスンがもうけている分野はいずれ中国にもっていかれる」。元サムスン電子常務の吉川良三氏(東大院ものづくり経営研究センター特任研究員)はこう指摘したうえで「サムスンは常に10~20年先を見ている。今は機械と機械が情報をやり取りするM2M事業を攻めている」と明かす。

 2013年10~12月期は2年ぶりの営業減益となり、スマホ依存度の高さなどが懸念されるサムスンだが、13年通年(1~12月)でみれば収益は過去最高を記録。李健煕(イ・ゴンヒ)会長の危機感も強いだけに、当面主役の座を明け渡すことはあり得ない。

 そんな強大なサムスンに対し、別の道を模索するパナソニック、真っ向から勝負を挑むソニー、提携関係を結んだシャープ。三者三様だが、「追われる」よりも「追う」ほうが有利なのは間違いない。サムスンの業績にわずかな陰りが見え始めた今、日本企業にも復活の余地が生まれようとしている。

 この企画は藤原直樹、織田淳嗣が担当しました。

【用語解説】M2M

 Machine to Machineの略。家電や自動車などあらゆるモノ(機械)がネットワークを介し、つながり合う仕組み。自律的に通信する機能を持ち、機械同士が情報交換や自動制御を行う。自動車の盗難対策や緊急通報で実用化されており、携帯電話で自宅の施錠を確認したり、自宅で録画した映像を外出先のテレビで楽しむことができるようになる。

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