「阿倍野がキタやミナミに並ぶ大阪の拠点になってほしい」。7日、グランドオープンを迎えた「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)には、地元住民たちからも大きな期待が注がれている。完成までの間、連日写真を撮り続けた少年。新メニューを考案する商店主…。大阪の新名所と期待される高さ300メートルの日本一の高層ビルの誕生におひざ元も沸いている。
残り100日を皆勤
同市阿倍野区内に住む多田晃佑(こうすけ)さん(18)は、開業100日前からオープンまでの間、ハルカスの姿を毎日写真に収めてきた。「毎日ハルカスを撮ることで全面開業への興奮が高まった」と話す。
地元に日本一の建物ができると知り「何か記念に残したい」と思い立ち、ビル壁面に表示される開業までのカウントダウン日数を入れて撮影を続けたという。
高校から帰宅すると、カメラと三脚を持って撮影スポットの天王寺公園(同市天王寺区)へ。雨の日も雪の日も足を運び、長い日は1日3時間ファインダーをのぞいた。