同社は2013年、三菱重工業と日立製作所の火力発電システム分野での事業統合といった大型M&A案件で、ファイナンシャル・アドバイザー(FA)を務めた。また、同年2月に発表された米ワーナー・ミュージックによる英EMIのパーロフォン・レーベルの米ユニバーサル・ミュージックからの買収など、クロスボーダー案件も多数手がけている。
M&Aアドバイザリーには主に3つの役割がある。第1に、限られた時間の中で会社や事業を売買するM&A取引の指南役がある。適切な取引相手やスキーム、交渉戦略などの提案から企業価値・事業価値評価に関するアドバイス、案件全体のマネジメント、相手方との条件交渉のアドバイスまで、業務は多岐にわたる。
第2に、経営陣が対外的な説明を行い善管注意義務を果たすための分析や助言、第3に、弁護士や会計士、税理士などのM&A実施に関わる各専門家のコーディネートがある。
「当社は日本企業のM&Aニーズについて、最も熟知している1社と自負しています。加えて、クロスボーダー案件において質の高い仕事ができる体制も当社の強み。(08年のリーマン・ブラザーズの部門承継を含めて)当社が海外でも真剣にコミットしていく姿勢を見せていることで、世界各国から優秀な人材が集まってきています」と角田氏は話す。
「日本企業M&Aリーグテーブル」で、野村HDは07年から6年連続1位を獲得した。(トムソン・ロイター公表)
また、大型案件やクロスボーダーだけでなく、中小規模の案件も積極的に手がけており、事業承継を担う後継者の不在や事業再編、新分野への進出などで中小企業がM&Aを活用するケースも増えているという。