【野村HD研究】(17)M&Aとトータルなソリューションビジネス (3/4ページ)

2014.3.11 05:00

近年、日本企業による海外企業の買収が増加している(出所)トムソン・ロイター

近年、日本企業による海外企業の買収が増加している(出所)トムソン・ロイター【拡大】

 ◆資金調達を支援

 M&Aのディールに付随し、多様な資金調達ニーズが生じることから、野村HDはM&Aとグループ傘下のファイナンス機能を組み合わせたソリューションの提供を行っている。

 その1つがレバレッジド・ファイナンス(被買収企業の資産やキャッシュ・フローなどを担保にして資金調達を行う手法)を中心とした買収資金の提供だ。通常のローンだけでなくメザニン(中二階)ファイナンスも提供できる点が強みだ。メザニンは、デットとエクイティの中間に位置するファイナンスで、劣後ローンや劣後債、優先株などミドルリスク・ミドルリターンの調達手法。2006年からコーポレート・ファイナンスを手がける野村キャピタル・インベストメント(NCI)が、国内市場を開拓してきた。

 野村HDは昨年12月、英国の資産運用会社インターミディエイト・キャピタル・グループ(ICG)と合弁で、日本国内におけるメザニン投資専業の新会社を設立。今年中にもファンドを立ち上げ、メザニン市場の活性化を目指す。NCIの船山浩一マネージング・ディレクターは、「日本最大のメザニン・ファンドになる予定です。投資家への魅力的なリターン提供を第一としながら、当グループの投資銀行ビジネスの提案力が一層強化され、さらなる案件開発につながるシナジー効果を期待しています。日本では、このようなミドルリスク・ミドルリターンの資金調達・運用手段はなじみが薄く、調達・投資手法の両面の多様化にも大きな意味があります」と語る。

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