【キングスカイフロント　始動する次世代研究拠点】（４－４） (3/3ページ)

　◆世界がマーケット

　キングスカイフロントや臨海部で働く研究者や企業も同地区の将来性に期待を込めている。

　川崎市が昨年１０月に制作したキングスカイフロントのＰＲ動画のなかで、味の素の尾道一哉常務執行役員は「川崎という一つの場所に、さまざまな技術や背景を持った研究機関・企業が集積し、自治体がうまくコーディネートする。異分野のものが融合すればこれまで生まれなかったおもしろいものが出てくるはず」とキングスカイフロントが備える産学公民連携の推進体制を評価する。実験動物中央研究所の野村龍太理事長は「キングスカイフロントは日本の将来を見据えたショーケースになる。世界の中の日本という発想をもち、世界に負けないものをつくる気概のある方々に参画してほしい。ここの技術が世界で最先端、最高のものであれば世界中の研究者がここに集まるはず。司令塔は川崎殿町でマーケットは世界。そういう気持ちで一緒に頑張ろう」と参画を呼び掛けている。