マツダの世界生産台数と海外生産比率【拡大】
256万平方メートルの広大な敷地にはプレス工場から出荷ヤードまでを直線的に配置し、樹脂部品などのサプライヤーパーク(部品メーカーの集積地)も隣接。大型プレス機は1回の圧縮で最大8個の部品を作れるなど日本の工場を上回る物流・生産の効率性を実現した。
また米国の8分の1程度という人件費の安さを生かし、車体工程で機械を使った自動化率を日本の約4割に下げ、設備費削減や品質向上とともに雇用確保も図った。
海外生産5割目標
自動車業界では新興国での低価格競争などに対応するため、部品共通化などスケールメリットを生かしたコスト削減が進んでいる。これに対し、マツダは「世界シェアが小さくても、際だったものづくりの魅力で支持を勝ち取る」と、規模に頼らない生き残り策を模索する。