制限付きながらお得な格安SIM
もう一方の格安SIMは、スマホの中に挿す電話契約情報が記録された「SIMカード」を、IIJや日本通信といった格安通信会社のものに入れ替えて使う。この場合、スマホのデータ通信料を格安会社の価格に抑えられる。通話は従来型の携帯電話を使う2台持ちにしている人が多い。
よく格安航空会社(LCC)に例えられる格安SIMの市場は、各社が競争を激化。月額1000円前後で利用できる商品も多く、中には490円から利用できる商品まで生まれるほど。大手キャリアなら通常6000円ほどかかる通信料が安くなるのは魅力的だ。 ただ安い分、通信可能な速度やデータ量に制限がある。おおむね月額料金が数百円のサービスでは128kbps~200kbpsと、大手キャリアが提供するLTE通信(最大150Mbps)の数百分の一と遅いのが一般的だ。また受信できるデータの量も大手キャリアの数分の一。月1000円を超える料金の商品は高速通信を利用できるため、スマホの使い方によって選びたい。
とはいえ、自分では「インターネットはそんなに使わない」と思っていても、SNSで高画質写真をやりとりするのにはそれなりの通信速度が求められる。他にも、スマホ向けのサービスはLTE通信を想定して開発されている。安さだけを求めると、どこでもネットを自由自在に使えるというスマホのメリットまで見失いかねない。