GM欠陥放置問題、米政府の裁定どうなる? トヨタは“袋だたき”だったが… (3/5ページ)

2014.3.26 07:00

 しかし、その後の調査でトヨタ車には問題がなかったことが判明。リコール問題の渦中、トヨタ車の所有者は「運転するのをやめるべきだ」と述べ、トヨタ株を急落させた当時のラフード米運輸長官は過失がないと分かると「娘にトヨタ車は安全だと薦めた」と手のひらを返し、自動車関係者をあぜんとさせた。

 「虎の尾を踏んだ」トヨタの悲劇

 「あの問題はトヨタが虎の尾を踏んだために起こったことだ」。自動車業界に詳しいアナリストはこう指摘する。

 年間120兆円以上といわれる自動車業界。1890年代にヘンリー・フォードがガソリン式自動車を開発以来、自動車は規模の大きさもあり、米国にとって最重要の産業と位置付けられてきた。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉で、米国が自動車関税で日本に譲歩しないのもそのためだ。

 しかし、08年にはトヨタが世界販売台数でGMを抜き、初めて首位に。同時にGMが経営危機に陥ったこともあり、「08年は米国にとって屈辱の年だったに違いない。

「米メディアの捏造(ねつぞう)まで飛び出す始末だった」

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