買いだめが難しく、幅広い層が利用する食品は各社が反動減対策の核に位置づける。西武池袋本店(同豊島区)は4月1日からカード会員を対象に、食品の購入額に応じたポイント付与を始める。小田急百貨店新宿店(同新宿区)は例年3月に行っていた四国の物産展を4月2日から開催。毎年4月に実施する福岡県の物産展と合わせ、集客の柱に据える。
増税の影響がない訪日外国人に照準を合わせるのは大丸松坂屋百貨店。各店で訪日客に折り鶴をプレゼントするほか、大丸東京店(同千代田区)では、4月1日から切り子のグラスなど訪日客に人気の商品を並べたコーナーを設ける。
日本百貨店協会によると前回増税の1997年、全国百貨店の既存店売上高は駆け込み需要で3月が前年同月比23%増となった一方、4月は14%減、5月も5.1%減と落ち込みが続いた。
同協会の井出陽一郎専務理事は「今回は経済環境も変化し賃上げの動きもある。反動減が長引くことはないのではないか」と話すが、前回の教訓があるだけに各社とも取り組みに余念がない。