主なMVNO高速データ通信サービス【拡大】
一方、IIJは、月額900円の最も安いプランで、料金を変えず、データ通信量を2倍の1ギガバイトに上げる。音声通話を加えたサービスも月額1900円で始めた。通話には30秒につき20円の料金が別途必要になるが、通話時間によっては、端末購入費用を除いた一般的なスマホの月額料金(約7000円)より大幅に安くなる。
4月中旬にも番号持ち運び制度(MNP)に対応する。IIJは「これまでスマホ2台目とタブレット端末の利用が主なターゲットだったが、スマホ1台目も狙う」(サービス戦略部)と携帯電話大手に対抗していく。
2社以外にも楽天の通信子会社、フュージョン・コミュニケーションズが提供5プランのうち利用者が多い2プランの月間通信量の上限を今月18日に引き上げるなど、MVNOの工夫を凝らしたサービスが相次ぎ登場している。NECビッグローブも値下げの検討に入った。
認知度向上が課題
総務省の調べではMVNOは延べ350社程度で、提供契約数は13年3月で1091万件。ただ、格安料金の個人向けスマホサービスは、そのうちまだ一部で、ドコモなど大手のシェアを奪うにはほど遠い。