㊤グランカルビーが販売する「ポテトクリスプ」㊦ポテトクリスプ(左)は、ポテトチップス(右)の3倍の厚さがある【拡大】
二人三脚で競争に挑む
菓子メーカーがデパ地下に進出するのはワケがある。「百貨店という新たな販売チャンネルを通じ、高級品市場に挑戦できる」(カルビー広報)。少子高齢化で国内市場が縮小する一方、他社との価格競争が激しさを増しており、百貨店という新たな市場開拓の意義は大きい。
定番菓子だけに、百貨店仕様の特長を消費者に強烈に印象づけることができる上、周囲を包囲する有名洋菓子ブランドは、むしろおなじみの菓子メーカー名を目立たせる方向に働いているようだ。
一方、阪急梅田本店は、他店の増床やグランフロント大阪など商業施設の新規開業が相次ぐ激戦区にある。大丸、三越伊勢丹などを入れた4百貨店の売り場面積は計約26万3千平方メートル。東京・新宿(約21万2千平方メートル)を上回っている。
オーバーストア(店舗過剰)状態を勝ち抜くには集客力がモノを言うが、特に効果の大きいデパ地下は各店が最も力を入れる分野。グランカルビーが“行列ができる”3店目に育てば、阪急が競争を抜け出す武器となりそうだ。(橋本亮、中山玲子)