4月9日に終了するウィンドウズXPのサポート終了とは何かまとめた。
Q どうしてウィンドウズXPのサポートを終了するのか
A XPを発売した2001年にはインターネット利用者が5000万人だったが、13年には27億人まで増えてハッカーの攻撃対象が広がった。ハッカーの攻撃も高度化しており、12年半前に提供が始まったXPパソコンの安全性は脆弱(ぜいじゃく)で狙われやすくなっている。MSはより安全な環境でパソコンを利用してもらうためにサポートの終了を決めた。
Q サポート終了でどのような影響が出るのか
A これまでMSはOSの弱点を修正するプログラムを月1回ペースで提供してきた。4月9日が最後の提供となり、それ以降は弱点の修正がなくなるため、ハッカーの攻撃対象になりやすくなってしまう。
Q 危険性はどれくらい高いのか
A XPのウイルス感染率は最新OSの「ウィンドウズ8」の21倍となっており、サポートの終了でさらに危険性が高まる。最近ではデータを盗まれるだけでなく、自分のパソコンが犯罪に利用されるケースも出ている。なりすまし詐欺や、オンラインバンクから金銭を盗む犯罪なども起きている。警視庁によると、13年のネットバンキング利用者の預金の不正送金被害額は14億円もあった。