多くのサッカー強豪国の税率は40~50%といわれている。そしてビッグクラブの場合、選手が支払うべき税金はクラブが負担することが多い。今年1月にイタリア・セリエAの名門ACミランに移籍した本田圭佑(27)の場合、イタリアでの所得税率は43%だ。その本田の年俸は税込みで約7億7000万円といわれ、この中には出来高は入っていない。本田は活躍次第では年間10億円近い大型契約になっている可能性もある。しかし、その本田の年間の手取りとなると4億5000万円程度になる。
では日本代表で、後輩でも所属クラブではビッグクラブにいるマンチェスターユナイテッドMF香川真司(25)はどうだろう。香川の年俸は地元紙などによると、300万ポンド(約5億1300万円)という額がイングランドでの相場になっている。これが香川の手取り額だ。この額で行けば本田と香川のどちらがサッカー日本代表で一番の高給取りであるかは微妙だ。しかし、イングランドの場合、基本的に税金が高いのでマンUが香川に支払っている額はなんと600万ポンド(約10億2500万円)になるといわれている。契約書での金額はこの金額が書かれている。税込み年俸でいけば間違いなく香川がサッカー選手として日本ナンバーワンの高給取りといえる。
一方で、Jリーガーの場合、所得税などは選手個人自らが支払うのが通常だ。たとえば国内のサッカー選手で年俸1億円という報道がある選手でも、手取りに換算すればおよそ6000万円となる。