カジュアル衣料大手ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は10日開いた2014年2月中間連結決算の会見で、消費税増税後の販売状況について「駆け込み需要はほとんどなかったが、反動の落ち込みもない。生活に必要な服と認識され、以前同様に売れている」と述べた。ただ、消費動向全体については「生活防衛意識がより強くなる」とみて、付加価値の高い商品開発に一層注力する考えを示した。
一方、通期の最終利益見込みは、前期比1.8%増の920億円から下方修正し、2.6%減の880億円とした。売上高全体の5割強を占める国内ユニクロ事業で昨年12月末に値引き幅を拡大したことが響くことに加え、広告宣伝費や人件費が増える影響を織り込んだ。中間連結決算は、売上高が前年同期比24.3%増の7643億円、営業利益は6.8%増の1032億円、最終利益は1.4%減の645億円。売上高は、国内ユニクロ事業が約5%増の4055億円だったのに対し、海外ユニクロ事業は約78%増の2320億円と大幅に伸びた。
柳井会長は「ユニクロを真のグローバルブランドにする」として、海外出店を加速する考えを表明。国内については「新しく導入する『地域正社員』が主体の店舗経営に改革する。従来のチェーンストアから転換し、地域密着型の新たなステージに入る」と述べた。