ジャカルタ在住の田中優未さん【拡大】
先日の日本滞在中、アポの合間をぬって映画館に飛び込み、宮崎駿監督『風立ちぬ』を観た。恋愛がシンボリックに扱われながら「丁寧に生きる」ことが飛行機の設計を通じて描かれている。そう感じた。
さて、数週間前に目にしたアジア各都市に住む20代半ばから30代半ばの女性を対象としたアンケート調査結果が気になっている。いくつかの項目のなかで一つだけ東京に住む女性の回答が他と大きく傾向を異にしている。
「あなたは家着を気にしないか?」との質問に対する回答だ。アジア各地の女性の30%前後が「気にしない」と答えた。即ち70%は自宅の服に気を使う。
一方、東京の女性は約70%が「気にしない」と言う。東京の女性は外でストレスフルな生活を送っているのだなあ、とぼくは思った。他都市の女性と差が大きすぎる。「おい!大丈夫か?」と思わず心配になる。東京の女性は「丁寧な生き方」をしていないのだろうか。あるいは「丁寧過ぎる」のか。