人間の資質 スペックだけが人材の判断材料になるとは限らない (1/3ページ)

2013.9.29 06:00

 「エコノミストに任せておくに経済問題は重大過ぎる」「デザインはデザイナーに任せるには課題が大きすぎる」と語られる。それらと同じく「人材問題は人事専門家に任せておくテーマではなくなってきた」らしい。

 人材をスペックで表現することがある。海外の一流大学のMBA(経営学修士)をもっているとか、英語のテストが何点とか、ああいう類だ。しかし転職市場の専門家によると「スペックが判断材料になるのは30代までですね。その上の幹部層の市場は違います。もっと大ざっぱというか、勘が働くというか…」と話す。いわば人間力そのものを問うている、と言いたいのだろう。

 例えば、デザインを学ぶ学生たちのタイプに変化がある。感性が優先する右脳人間だけが行くところではなく、ビジネスの質をあげるにMBAではなくデザインを勉強したいという傾向が一部に出てきている。

 大きな問題の解決に立ち向かうにあたり、経営学ではなくデザインのアプローチが有効ではないかと気づき始めたわけだ。左脳と右脳を一跨ぎした実践的な見方とスキルが希求されている。要は総合力勝負だ。

 そして組織も総合力を得ようとする。

 今、経営コンサルタント企業がデザイン会社を買収する。経営環境が瞬時に変わる。しかし、幹部がそうした実態をエクセルの細かい数字で頻繁に追いかけるのは無理がある。でも「リアルに分からなかったから失敗した」とは言えない。そこでデータが分かりやすく一目で直感的に理解できるカタチで常時示される工夫が要求される。このタスクをこなすのもデザイン会社の役目である。

地域によって順位に違いはあるが、関心項目にさほど差はない

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