幼児2人同乗に関する交通規則の改正に先立ち、08年の基準変更で、時速15キロメートル未満のこぐ力対アシスト力の比率が1:1から1:2に増強された。低速時により強いアシスト力を発揮できるようになった電動自転車は、まさに幼児2人同乗に最適の特性を持っているといえる。ヤマハ発も、交通規則改正に合わせて発売した09年以来、幼児2人用電動アシスト自転車を発売している。
◆用途で選べるバリエーション
14年モデルは、前輪の真上に幼児用座席が付いた「PAS Kiss」シリーズと前輪に荷物カゴが付いた「PAS Raffini L」と「PAS Babby」がある。より高い安定感にこだわる人やスカートでの“がに股こぎ”が気になる人には、膝前に余裕のある「PAS Kiss」シリーズが、子供2人を連れての買い物が欠かせない人には、「PAS Rsffini L」と「PAS Babby」がおすすめ。こちらは、子供が一人で自転車に乗れるようになったら、幼児用座席を取り外してオシャレに乗ったり、たっぷり荷物を収納できる大型バスケットに付け替えたりすることも可能だ。
「PAS Kiss mini」シリーズと「PAS Babby」には、20型の小さなタイヤが採用されており(適応身長の目安は、幼児2人同乗時で「PAS Kiss mini」が150センチメートル以上、「PAS Babby」は147センチメートル以上)、小柄な人でも安心して乗ることができる。さらに、後輪タイヤサイズ26型の「PAS Kiss」と比べると、後部幼児座席の座面の高さが15センチメートル低くなる。